2013年2月28日木曜日

Extremely loud and incredibly close

この本は、映画化されているので映画をご覧になった方も多いかと思います。

9.11で父親を失った少年のお話です。

この少年、オスカーは、非常に精神的に不安定で(おそらくアスペルガー症候群?)、彼にとって彼の父親は、彼の抱える問題を理解しながら導いてくれる、とても大切な存在でした。
彼にとって、父親が9.11で亡くなったショックは計り知れないものだったのです。

又、映画ではかなり省略されていたようですが、彼の祖母(彼の父親の母親)のそれまでの人生についての回想が、この本の中では語られています。

それが、切ない。

この本では、もちろんオスカーの悲しみや父親への想いが圧倒的で、読者はまずそれにやられるのですが、その一方で、彼の祖母の静かな悲しみに、じわじわと侵食されていくのです。

実は、私は個人的には、お祖母さんの回想録部分が一番印象に残っています。


あまり書くとネタバレなので、この辺で。

この本は、かなり一気に読んでしまいました。




あ、ちなみにこの子(少年)、独特な言葉回しというか、やたらめったらextremely と incredibly を使うんです。

それがまた、切ない。

切ないスイッチが入ってしまったよ。

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