2010年8月8日日曜日

楽園

久しぶりに、日本の本をゲット。宮部みゆきさんの「楽園」です。
喜んで読み始めたら、面白くってやめられなくて、ちょっと寝不足気味になりました。

やっぱり、日本語の本は速く読めるわ~。

とは言いつつ、私は文章を味わいつつ読むほうなので、日本語でも読むのは遅めです。

さて、宮部みゆきさん。

どこかの書評でも似たようなことが書かれていた記憶がありますが、彼女の作風は各登場人物の人物描写・状況説明がとても詳細で、突然、関係あるのかないのかわからないような登場人物の状況説明が延々となされ、本筋に戻った時に「あれ、どんな話だったっけ」と以前のページをぱらぱらめくって確認することしばしば。

でも、その登場人物描写が、近所で他人の噂話を聞いているような面白さがあり、やめられなくなるのです。
そんなこと思うのは私だけ?

本作でも、いろいろな登場人物について、その家族構成、両親、祖父母の代までさかのぼった説明があり、だから今、この人はこんな生活をしている、ということが納得できます。
一見、無駄な枝葉のようなこの情報が、彼女の作品を奥深いもの、そして読みはじめるととまらないものにしているんだろうなあ、と思います。

ちなみに、本作は彼女の作品の中でも有名な「模倣犯」の登場人物が複数でてきます。

「模倣犯」をまだ読んでない私としては、ちょっとくやしい。

今度里帰りしたら、「模倣犯」をゲットしないと!